韓国民俗音楽の中で最も名高いジャンルである民謡は、失恋、苦闘、絶望を語る言葉を通して、庶民の心を映し出しています。

江原道アリラン
演奏:ムク・ゲウォル、イ・ウンジュ、アン・ビチュイ
民謡(韓国のフォークソング)は、文字どおり「民間に伝わる歌」を意味します。したがって、民謡は韓国人に最も頻繁に歌われてきた伝統音楽です。韓国の民謡には、韓国人の哀歓が込められています。人々は、水田や畑で働くとき、恋人との関係が終わったとき、そして人生の苦難に重く押しつぶされそうなときに歌いました。
民謡は地域によって大きく三つに分類され、京畿民謡、南道民謡、西道民謡があります。京畿民謡は伝統的にソウル周辺の中部地域で親しまれ、南道民謡は全羅道周辺の南部地域で広く歌われてきました。西道民謡は、平安道と黄海道周辺に位置する北西部地域(現在の北朝鮮)で広く伝承されています。

京畿民謡:太平歌
演奏:イ・チュンヒ

南道民謡:フィヨ・ヌンチョン
演奏:キム・ソヒ、パク・グィヒ、アン・ヒャンニョン、オ・ジョンスク、ナム・ヘソン

西道民謡:ギンアリとチャジンアリ
歌唱:キム・グァンスク
京畿民謡は一般に、軽やかに揺れるテンポと明るい雰囲気を特徴とします。音楽が進むにつれ、喜びと高揚感が感じられます。南道民謡は比較的ゆったりとしたテンポで、粗く暗い音色を持ちます。鋭く交替する旋律は、深く内へ向かう絶望感を抱かせます。西道民謡は、高く澄んだ鼻音と繊細なビブラートが特徴で、嘆きや悲しみの強い感情だけでなく、日常生活の喜びや幸福を表現する力も備えています。京畿民謡とは対照的に、ゆったりとしたテンポと、涼やかな秋空を思わせる清らかで静謐な趣があります。
* 音源サンプル提供:各レコードレーベル。