昌徳宮の宮殿群は、15世紀に自然環境への細やかな配慮のもと造営されました。人工の建造物が景観の美しさと調和して溶け合う、卓越した例です。
<昌徳宮のパノラマ>
昌徳宮の宮殿群は、極東の宮殿建築と庭園設計を代表する優れた例です。建物が地形に合わせて景観の中に溶け込み、周囲にもともと生育していた樹木が自然の美しさのまま伸びやかに育つよう配慮されている点に、比類ない価値があります。

<自然との調和:山々の峰の下に抱かれる昌徳宮>
15世紀初頭の朝鮮王朝時代、太宗の命により吉地に新たな宮殿が造営され、昌徳宮の宮殿群が築かれました。ソウルに位置する昌徳宮は、同時代のどの宮殿よりも多くの建造物が保存されており、総面積は580,000平方メートルに及びます。複数の公的建築と居住用建築から成るこの宮殿群は、後苑を含め、敷地の起伏ある地形を巧みに生かした美しい庭園空間として造られました。

<朝鮮王朝時代の昌徳宮を描いた東闕図>
昌徳宮のとりわけ際立った特徴は、自然環境への影響を最小限に抑えて造営され、自然との調和を重視して設計された点にあります。建物は周囲の景観になめらかに溶け込むよう設計・建設され、計画と造営においても細心の配慮が払われました。宮域全体には、互いに異なりながらも調和のとれた眺めと趣を生み出すよう空間が活用されています。その結果、周辺の景観と穏やかに一体化した、極東の宮殿建築と造園の卓越した例となっています。

<自然に抱かれた宮殿:昌徳宮の空撮パノラマ>

<昌徳宮の仁政殿(正殿)>

<昌徳宮の仁政殿(正殿)と青瓦の宣政殿(王の執務所)>

<鮮やかな秋色に染まる昌徳宮の後苑>

<昌徳宮後苑へと続く伝統文様の石塀>

<紅葉の絨毯に佇む上凉亭と月門(満月門)>

<雪に覆われた昌徳宮後苑の宙合楼と芙蓉池>

<昌徳宮月明かりツアー — 静かな後苑の水面に映る、夜にライトアップされた宮殿>
* 写真提供:韓国観光公社および韓国文化財庁。